1951-11-16 第12回国会 参議院 人事委員会 第8号
ただ私はやはり金額の問題じやなくて、民主主義の発展から言えば何かこういう筋をちやんと通さないで、折角法律を作つて人事院をして勧告せしめておきながら、その勧告は簡單に棚に上げてしまうんだ、又そういうことができるんだというようなことは、これは国の民主主義の発展から言つて甚だ遺憾千万のことである、私はもとよりそう申しましても、人事院の勧告に拘束力を持たせるということは申しません。
ただ私はやはり金額の問題じやなくて、民主主義の発展から言えば何かこういう筋をちやんと通さないで、折角法律を作つて人事院をして勧告せしめておきながら、その勧告は簡單に棚に上げてしまうんだ、又そういうことができるんだというようなことは、これは国の民主主義の発展から言つて甚だ遺憾千万のことである、私はもとよりそう申しましても、人事院の勧告に拘束力を持たせるということは申しません。
それから人事関係の問題につきましては、やはり人事関係の規定が相当複雑でありまするので、これを簡素化するための具体的な案を作つて人事院と相談中であります。これはまだ若干未定のところがあります。
併し人事院というものを拵えまして、公務院規則を作つて、人事院というものができて、そうして今まで與えてあつたところの公務員の重要なるところの争議権その他を抑えてしまつた。人事院の勧告というものは一応尊重しなければならない建前になつておる。
又人事院を作つて、人事院におきましては、これは当然公務員のいろいろな、公務員であるが故に、いろいろな拘束規定を與えておる。併しながら人事院そのものは同時に公務員の待遇を完全にこれと併行させるということを前提としなければ存在しないわけであります。然るに今日あの人事院そのものも、どのようにこれは運営されているかということを我々は見れば分るのであります。